ついにChromeがブラウザシェア総合トップに立ったので、その動向を検証してみた。(IEの悪口多め)

24 Mar
2012

StatCounterの発表によると、3月18日にChromeがIEを抜いてついに1位になったそうです。
そこで、地域・国別やバージョン別の最近の動向を追ってみました。

まず、ブラウザ毎の世界でのシェア。

確かにChromeさんが憎きIE野郎をクビ差で抜いてますね。一瞬だけど。
二者が定期的に連動したパターンを描いてるのは、その周期にヒントがあり、よく見てみると週末に差し掛かるとIEが下がりChromeが上がっていることがわかります。会社などではやはりIEが優勢で、自宅などではChromeが優勢ということでしょうね。

次に、地域別で見てみる。
アジア全体ではChromeがわずかに上回ってるんですね。これは意外でした。

ヨーロッパでは三つ巴。ChromeとIEが削り合ってる中、Firefoxだけが飄々としてて面白いです。

北米ではIEがダントツで、

逆に南米はChromeがダントツ。

アフリカではFirefoxがトップ。

こうして見るとなかなか興味深い結果ですね。言語、宗教、インフラ、ライフスタイルとかいろんな要因があるんだろうけど、それぞれの理由を時間があるときにでも調べてみたい。

バージョン別でのシェアですが、これはほぼ共通してChrome最新版がトップです。国別で見るとまた変わるけど。
あとで触れますが、日中韓あたりではバージョン別で見てもIE優勢です。

IE6のシェアがそろそろ1%を割りそうで感慨深いですね。一刻も早く土に還ればいいと思います。
IE9もだいぶ伸びてきましたが、6と7が消え、10が出てきても8は今後しばらく残り続ける気がします。
IE使うのは構わないけど、せめてみんな9にしてくれればハッピーなんですけどね。
8でも結局バグ結構あるし。透過PNG対応したとか言っといてopacity弄ると出てくるとか、本当にもうファッキンガム宮殿です。
HTML5およびCSS3の実装状況でもダメダメだし、制作サイドの悩みのタネは尽きません。
ビル・ゲイツのメガネ叩き割ってやりたいです。

さて、アジアでのシェアですが、東南アジアとその他アジアでかなり状況が異なります。
インドなどではトータルでもChromeがトップで、その他IEがトップの国でも、バージョン別で見ればChrome最新版がトップであることが多いです。これは世界標準に近いと思います。
しかし一部の東南アジア諸国では、バージョン別でもIEがトップ、トータルで見るとIEの独走状態と、少しおかしなことになってます。

特筆すべきは、韓国でのトータルシェア、IEが80%を超えています。


そして中国ではIE6のシェアが25%を超える。これらは世界的に見て異常と言えるでしょう。


もちろん、日本でもIEはぶっちぎりです。

2012年に入ってMSの自動更新プログラムが始まったので、徐々に旧バージョンのシェアは減っていくと見られるが、OSのバージョンによって縛りがあったりするので今後も新旧バージョンの混在は変わらず続いていく。
ちなみにWinXPのシェアは、世界では33%超、日本でも26%超とまだまだ人気が高い。IE9の対応OSはVista以上なので、XPユーザーがみなアップデートをしてもIE8止まりとなります。

そもそもIEを使用しているのはライトユーザーが多いと思うので、ブラウザを変えるなんて発想がないんだろうけど、これは気質の問題なんですかね。与えられたもので満足しちゃうと言うか、それで特に不満を感じないと言うか。なんとも平和な思考です。
日本でもスマートフォンが普及して少しは変わるかと思ってたら、なんだかどうもその普及の仕方も独特と言うか、ガラケー思考は結局そのままな気がしてなりません。iPhone上陸前に夢見てたスマートフォンが普及した社会、とは少しと言うか全然、違うんですよね。
キャリア云々とか、サービス形態云々とかとは無関係に、そこにはやはり日本人の気質と言うのが深く影響してるんでしょうね。

3月24日現在、Microsoftの統計によるとIE6の全世界でのユーザーは7.1%、日本では6.1%となっています。
The Internet Explorer 6 Countdown

もっと多くの人に、新しいものに興味を持ってもらえたらなと思います。

参考: StatCounter Global Stats – Browser Market Share

Comments & Social