2009年ブレイク候補part1: Koopa

05 Feb
2009
koopa

順当にアルバムが出たならば、今年大ブレイクの予感。何気伝説の多いバンド。

イングランド南東部EssexColchesterSible Hedingham出身の兄弟を含む3人組。結成は2000年。
2007年1月UKチャート規定改定後初の、ダウンロード配信のみによるシングルチャートトップ40に食い込んだバンドだ。
と同時に、レーベル未契約アーティストとしてもトップ40に入ったのは改定後初となった。
2003年にB-Unique RecordsEMIの元でレコーディングをするも、具体的な契約の話には至らず、Big Gという小さなマネジメント会社に身を寄せた。
2004年から2007年の間に地元や国内をツアーで廻りながら自主制作で2枚のシングルをリリース。1stの”No Trend”はシングルチャート71位。2ndの”Stand Up 4 England”はサッカーイングランド代表の応援コンピEngland(2006年度再リリース版)に収録された。(この時のバンド名はKooperとなっている)
2006年末に1stEP”Three in a Bed with Bobby George”をDitto Musicを通してリリース。Bobby Georgeとはイングランドの偉大なダーツプレイヤーで、このEPのカバーはタイトル通りBobby Georgeとバンドがベッドに入っている写真が用いられている。(ダーツのThree in a BedとThe Band in Bedのジョーク)

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そして2007年1月に先述の通りチャート改定が施行された。CDやレコードなどのフィジカル・フォーマットではないデジタル配信の楽曲もチャートイン対象となり、彼らの3rdシングル”Blag, Steal and Borrow”が1月14日時点で31位にランクされ、従来の概念での”リリース”以外の楽曲として初めてのチャートインを記録した。
この功績は、それまでも数多く存在した’未契約アーティスト’達の未来を変えるものだった。
これまで、チャートインするためにはフィジカル・フォーマットを大量に流出させる資金が必要であったが、彼らのように現物でのコピーを持つことなくデジタル音源のみで済み、それをダウンロードさせるだけという新たな道での成功は彼らを開拓者へと導いた。
2007年にはIsle of Wight Festivalのメインステージへ出演、Snow PatrolThe Feelingと同日のステージに立った。
2007年4月30日、1stアルバム『Blag, Steal and Borrow』をリリース。日本ではPyropit Recordsより1月13日にリリースされた。
2007年6月11日、4枚目のシングル”One Off Song for the Summer”をリリース。週の中間チャートではなんと初登場12位、後半レポートで17位に落ち、日曜日の最終的なチャート記録は21位と下がったが、如何せんまだ’未契約’である。なんと快挙なことだろう。ちなみにダウンロードチャートは15位、ロックチャートでは8位という記録を残した。
2007年10月29日にリリースした5thシングル”The Crash”もまた中間チャート12位、そして最終記録は16位!トップ20バンドの仲間入りを果たした。何度も言うが’ダウンロードのみ’、’未契約’である。すごすぎるぞKoopa!

2008年1月15日、彼らのMySpace上でPied Piper Recordsと契約したと発表された。その内容は5年で3~4枚のアルバムリリース、契約金は£128,000(日本円で約1500万円)
同2月13日にはPied Piper Recordsが、元Blink-182のベーシストで現+44のフロントマン、Mark Hoppusをプロデューサーに迎えてのアメリカでのレコーディングの機会を与えてくれたと発表された。
さらにバンドはBowling for SoupのUKツアーのメインサポートを務めると発表した。
11月24日にはニューアルバムからのシングルカット”Gimme It Back”をフリーダウンロードで発表した。これがBBC Radio 1Xfmでプレイされ、なんとリリースしたその週で100万ダウンロードを突破した。
2009年に入ると、レーベルとの不和による一時離脱など若干のアクシデントはあったが、Mark Hoppusとの関係は良好なようで、ニューアルバム『Lies Sell Stories』が、日本盤は2月25日、輸入盤は3月17日のリリース予定となっている。

初期の頃はありきたりなポップパンクだったけど、段々ステップアップして良くなって来てる。ニューアルバムのサンプル聴いてると、シンガロング要素は残しつつモダンポップを押し出しててGoodです。やっぱり元々のメロディセンスはいいからね。まだまだ化けるぞ、こいつら。
しかし何度聴いても”Stand Up For England”は口が勝手に動いてしまう。

ま、スウェーデン代表の方が強いですけどね。

Stuart Cooper (drums)
Oliver Cooper (vocals and guitar)
Joe Murphy (vocals, bass, production)

『One Off Song for the Summer』E.P. -2007/04/21 One Off Song for the Summer - EP - Koopa
『The Crash』E.P. -2007/10/29 The Crash - EP - Koopa
『Gimme It Back』 E.P. -2008/11/17 Gimme It Back - EP - Koopa
『Lies Sell Stories』 -2009/02/25 Lies Sell Stories (Lies Sell Stories) - Koopa

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