The Subways / All or Nothing
2008
久しぶりにドキドキした。この2ndは本当に楽しみだった。CDが発売されるまで、先取りして聴くのも我慢したし、誰かの寸評を読むのも止めた。彼らの成長をCDとして楽しみたかった。
ドキドキMAXで一曲目を再生した途端、一瞬でぶっ飛んだ。これがサブウェイズ!?
もうワクワクMAX。ヘヴィなリフに骨太サウンドは超グランジーで、ダイナミックなUS臭さ満点で。
ビリーの喉のポリープから奇跡の復活を遂げたソウルフルなシャウトに、シャーロットのコーラスが絡みつく。やっぱりサブウェイズだ!かなり心配だったけど、これはいい進化。いやまさに深化と言うべきか。お見事!!
2003年に西イングランド、ハートフォードシャー州のほぼ中央に位置するウェルウィン・ガーデン・シティで結成され、デモやEPを何枚か出した後、2005年3月21日にリリースしたデビューシングル”Oh Yeah”がUKチャートの25位を記録し、デビューアルバム『Young for Eternity』は32位を記録した。
ライブでは、元Blurのグレアム・コクソンやThe Datsuns、The (International) Noise Conspiracy、The Von Bondies 、元Ashのシャーロット・ハザレイのオープニング・アクトを務め、グラストンベリー、レディングで一躍人気を博す。アメリカのテレビにも常連となり、さらにはドラマThe O.C.にも登場し、演奏をした。
Foo Fightersのデイブ・グロール、Oasisのリアム・ギャラガー、元The Jam及びThe Style Councilのポール・ウェラーもお気に入りを公言している。
vo.のビリーは2006年の春に喉にポリープができて、手術が失敗すれば歌うどころか話すことすらできなくなるところだった。手術は成功したが、3週間話せず、2ヶ月間歌えなかった。
その苦難を乗り越えた後、今度はかねてからの恋人であったBa.のシャーロットとの破局を迎えてしまう。
そんな最中にレコーディングが行われた今作は、プロデューサーにあの、Nirvanaの”Nevermind”やThe Smashing Pumpkinsの”Siames Dream”等を手がけたブッチ・ヴィグを迎え、ロサンゼルスで制作され、よりUS臭く、オルタナ臭い仕上がりになっている。
今年はUKツアーをスタートさせ、ダウンロード・フェスやグラストンベリー等に出演し、その後もティー・イン・ザ・パーク、オキシゲン、サマソニ、レディングに参戦が決定するなど、精力的に活動を進める。今後も期待大だ。
Charlotte Cooper(bass,vocals)
Josh Morgan(drums)